仕事のことが、なかなか頭から離れない日があります。
家に帰ってからも明日の段取りを考えていたり、昼間のやりとりを思い返していたり。テレビを見ても、スマホを触っていても、頭の片隅では仕事のことを考え続けている。
そんなときの気分転換として、体を動かしてみるのも一つの方法です。なかでもボルダリングは、ただ体を動かすだけではありません。
壁を登り始めると、「次はどこを持つか」 「足をどこに置くか」 「どう動けば届くか」と、自然と意識が目の前の一手へ向かいます。
仕事のことを無理に忘れようとするのではなく、考える先が仕事から壁へ移っていく。
登っている間は、目の前の一手に集中する
壁の前に立つと、考えることがたくさんあります。次はどのホールドを持つか。 右手で取るのか、左手で取るのか。 足はどこに置くのか。 どちらの足に体重を乗せるのか。 どのムーブを選択したらよいのか。考えながら、実際に体を動かしていきます。
思ったより遠かったり、足が滑りそうになったり、バランスを崩しそうになったりすれば、その瞬間に意識はそちらへ向きます。一手ごとに小さな判断があり、その判断に合わせて体を動かす。登っている間は、自然と目の前のことに集中しています。
仕事のことを無理に忘れようとしなくてもいい。気づけば、そのことを考えていなかった。そんな時間が生まれるのが、ボルダリングのおもしろさの一つです。
登る前から、ボルダリングは始まっている
ボルダリングは、ただ壁に取り付いて力いっぱい登るスポーツではありません。
登る前に、壁の下から課題を眺めます。どのホールドを使うのか。 どの順番で登るのか。 どこで体勢を変えるのか。
こうして登り方を考えることを、「オブザベーション(オブザベ)」と呼びます。ボルダリングが「体を使ったパズル」と言われることがあるのは、このためです。
頭の中で考えた動きが、そのままうまくいくこともあります。でも、実際に登ってみると、「思ったより遠いな」 「右足から行くつもりだったけれど、左足のほうが動きやすそうだ」と気づくこともあります。
そこで、もう一度壁を見ます。考えて、試して、うまくいかなければ考え直す。ボルダリングには、登っている時間だけでなく、壁を見ながら考える時間があります。
登れなくても、もう一度試したくなる
ボルダリングでは、ゴールまで到達できず途中で落ちることは珍しくありません。初めての方だけではなく、長く続けている人でも何度も落ちます。一度で登れないことが、特別なことではないスポーツです。
「さっきはどこで落ちたんだろう」 「足をもう少し上に置いたらどうだろう」 「あのホールドを違う持ち方にしたら届くかもしれない」そんなふうに考えて、もう一度登ります。
また落ちたら、少しやり方を変えてみる。それを繰り返しているうちに、気づけば一つの課題に夢中になっています。
そして、何度もできなかった一手ができたとき。最後のホールドをつかめたとき。その瞬間には、ちょっとした達成感があります。
ジムの中では、普段とは違う自分でいられる
ボルダリングジムでは、お互いの仕事や年齢を知らないまま一緒に登っていることも珍しくありません。
普段何をしている人なのかを知らなくても、「この課題、難しいですね」 「そこ、足を先に動かしたほうがいいかもしれません」そんな会話が自然に生まれることがあります。
話題になるのは、たいてい目の前の壁のことです。
もちろん、誰かと話さなければいけないわけではありません。一人で来て、自分のペースで黙々と登る方もいます。
少し話したい日は誰かと登る。一人で集中したい日は、自分の課題だけに向き合う。その日の気分に合わせて過ごせるのも、ボルダリングジムの良いところです。
頭を休ませるというより、考える先を変える
仕事をしていると、一日の中で仕事のことをまったく考えていない時間は、意外と少ないものです。家に帰っても考えている。 休日にも少し気になっている。だからこそ、完全に「何も考えない時間」をつくるのは、案外難しいのかもしれません。
ボルダリングをしている間も、頭は使います。ただ、考えているのは仕事のことではありません。次の一手のこと。 足の位置のこと。 体の向きのこと。 どうしたら登れるのかということ。
考えることをやめるのではなく、考える先が目の前の壁に変わる。それだけでも、帰るころには来たときとは少し違う気分になっていることがあります。
一時間だけでも大丈夫です
「運動するなら、しっかり時間を取らないと」そう考える必要はありません。
一時間だけ登る方もいますし、仕事帰りに少しだけ体を動かして帰る方もいます。
リッジライン ボルダリングジムは、予約なしで利用できます。クライミングシューズとチョークはレンタルできますので、動きやすい服装があれば始められます。更衣室もあるので、仕事帰りにも立ち寄れます。
一人で来る方も歓迎しています。初めての方には、スタッフが施設の使い方や基本的な登り方を説明します。
「運動不足を解消したい」 「何か新しいことをしてみたい」 「仕事帰りに、少し頭を切り替えたい」始める理由は、なんでも構いません。
壁に向かっている時間だけ、目の前の一手に集中してみる。そんな時間を過ごしに、気軽に登りに来てください。

