
大人になってから
こんなに夢中になるとは思わなかった
大人になると、一日の中で考えなければならないことが増えていきます。仕事のこと。家のこと。予定のこと。何も考えていないつもりでも、頭のどこかではずっと何かが動いています。
でも、壁の前に立つと、「次はどこを持つ?」「右足はここ?」「もう少し体を壁に近づけたら?」。いつの間にか考えているのは、目の前の課題のことだけ。
無理に気分転換しようとしなくても、気づけば日常から少し離れている。体を動かすだけではない、この「考える余白」も、ボルダリングのおもしろさです。

答えが一つではないから
おもしろい
ボルダリングは、力があれば登れるスポーツではありません。手を置く位置。足を乗せる場所。体の向き。重心の移し方。手足を動かす順番。ほんの少し変えただけで、さっきまで届かなかったホールドに手が届くことがあります。
反対に、力はあるのにどうしても登れないこともあります。だから、見る。考える。試す。落ちる。また考える。この繰り返しが始まります。
正解を教えてもらうこともできます。でも、自分で「あ、これか」と見つけた瞬間は、また少し違います。

壁を見るところから
もう課題は始まっています
リッジラインの壁には、さまざまな形や向きのホールドがたくさん付いています。その中から、同じ色と形のテープが付いたホールドを探して、一つの課題を登ります。いわゆる「まぶし壁」です。
使うホールドが分かっても、それだけでは登り方までは分かりません。このホールドは、どの向きなら持ちやすいのか。次の一手を出すには、どこに足を置けばいいのか。正面を向くのか。少し体をひねるのか。
壁の前に立っている時間も、ボルダリングの一部です。
一手を変える方法は
力をつけることだけではありません
「できない=力が足りない」ではありません。できない理由が一つではないからこそ、考える余地があります。
- 01
持ち方を変えてみる
同じホールドでも、力をかける方向が変わるだけで持ちやすくなることがあります。
- 02
足を数センチ動かしてみる
足の位置が少し変わるだけで、腰の位置や次の一手の出しやすさが変わります。
- 03
体の向きを変えてみる
正面からでは届かなかったところへ、体をひねると手が伸びることがあります。
- 04
重心を動かしてみる
腕で引くだけではなく、足に体重を預けることで、ふっと体が軽くなることがあります。
- 05
順番を変えてみる
右手からだと思っていたところを、足から動かしてみる。それだけで、ばらばらだった動きがつながることもあります。

落ちるたびに
次に試したいことが増えていく
同じところで何度も落ちる。そんな日はあります。でも、まったく同じ一回を繰り返しているわけではありません。
足を少し変える。腰をもう少し壁へ寄せる。止めようとしていた一手を、思い切って動いて取ってみる。誰かの登りを見る。自分の動画を見返す。
一回ごとに何かを一つ変えてみると、失敗も次のヒントになります。そうしているうちに、登れなかった時間そのものが、その一本をおもしろくしていきます。

「登れた」だけが
上達ではありません
ボルダリングには、分かりやすいゴールがあります。最後のホールドを両手で持てば、完登です。でも、その前にも変化はたくさんあります。
昨日は触るだけだったホールドを、今日は止められた。止まれたから、次の足を考えられた。ばらばらだった動きが、少しつながった。なぜ落ちるのか、自分で分かるようになった。
以前なら分からなかったことが、少しずつ見えるようになる。完登までの途中にも、ちゃんと前進があります。

そして ときどき
一瞬で全部がつながる
何度やってもできなかったのに、ある一回だけ、足が決まり、体が動き、手が伸びて、「あれ?」と思うくらい自然に登れてしまうことがあります。
力が急についたわけではありません。何度も試してきたことが、ようやく一つにつながっただけ。だから、その一本は忘れません。
簡単にできなかったからこそ、登れた瞬間がうれしい。ボルダリングに長くハマっている人がいる理由の一つだと思います。

グレードが上がらない日もある
もちろん、いつも気持ちよく登れるわけではありません。何日やっても登れない。後から始めた人が先に登る。前なら登れた課題が、今日はできない。人と比べてしまうことだってあります。
私たち自身も登ってきたから、「人と比べなければいい」と簡単には言えません。悔しいものは、悔しい。
それでも少し休んで、「じゃあ、次はどうしよう」とまた自分の一本に戻ってくる。そんな時間も含めて、登ることだと思っています。

本気になることと
無理をすることは違う
あと一手だから、もう一回。その気持ちはよく分かります。
でも、疲れて動きが崩れてきたときや、指や体に強い違和感があるときには、やめることも大切です。今日はここまで。また次に続きをやる。長く楽しむために引くことも、登りの判断の一つです。

初めての一本にも 何年目の一本にも
同じおもしろさがあります
ここまで読むと、「これは上手い人の話かな」と思うかもしれません。でも、最初のやさしい課題でも同じです。
どこに足を置けばいいのか。次は右手なのか、左手なのか。一度落ちて、もう一回やってみる。そして、さっき登れなかった一本が登れる。
難しさは違っても、見る。考える。試す。できる。このおもしろさは変わりません。初めての日から味わえるし、何年登っても終わりません。

リッジラインで
自分の一本を見つけてください
リッジラインには、初めての方が挑戦できる課題から、何日も何週間も考えたくなる課題まであります。スラブ、垂壁、緩傾斜、強傾斜、ルーフ。壁の角度が変われば、必要になる動きも変わります。
誰かと競わなくてもいい。たくさん登れなくてもいい。一つ、「これ、登りたいな」と思える課題が見つかったら、そこから、かなりおもしろくなります。
通い続ける方から
よく聞かれること
課題はどのくらいの頻度で替わりますか?
月に一度、マンスリーとして課題を替えています。加えて、年に一度は全面のホールド替えを行います。その間に、一面だけ貼り替えることもあります。
登っているところを撮影してもいいですか?
撮影できます。自分の動きを後から見ると、足の位置や重心の移り方が分かります。
液体チョークは使えますか?
液体チョークも粉チョークも使えます。ご自分のシューズやチョークの持ち込みもできます。
長く登りたいときの料金はどうなりますか?
1時間・2時間のほかに終日利用があります。通う回数が増えてきたら、回数券やフリーパスも選べます。金額は料金の目安をご覧ください。

