ボルダリングの魅力・基本ルール

ボルダリングとは

  • ボルダリングとは
  • ボルダリングとは、ロープを使わず、3〜5mほどの壁を自分の手足で登るスポーツです。
    いま多くの人がボルダリングを楽しんでいるのは、室内のボルダリングジムです。壁には、カラフルな突起物(ホールド)が取り付けられていて、「課題」と呼ばれるコースがいくつも設定されています。その中から自分のレベルや好みに合ったものを選んで登ります。
    必要な道具はクライミングシューズと、手の汗を吸収しホールドを持ちやすくするためのチョークくらい。どちらもレンタルできるので、初めての方でも気軽に始められます。
    床には、落下したときの衝撃を和らげるための厚いマットが敷かれています。登り切れなくても大丈夫です。無理をせず、できるだけ低い位置まで降りてからマットに着地します。

  • ボルダリングとは
  • 「ボルダリング」という名前は、「ボルダー」に由来します。山や河原、海岸などにある大きな岩を英語で「boulder」と呼び、その岩を自分の手足で登ったことがボルダリングの始まりです。いまも自然の岩を登る「外岩(そといわ)」を楽しむ人がいます。
    ボルダリングは、ロッククライミングの一種です。ロッククライミングには、道具を登るための補助として使う「エイドクライミング」と、道具は安全確保のために使い、登るのは自分の手足だけという「フリークライミング」があります。
    フリークライミングには、ロープで安全を確保しながら高い壁を登る「ルートクライミング」と、ロープを使わず、低い壁を登る「ボルダリング」などがあります。
    オリンピックで行われている「リード」はルートクライミングの一種で、「ボルダー」はボルダリングにあたります。

  • ボルダリングとは
  • 2028年ロサンゼルスオリンピックでは、スポーツクライミングの「ボルダー」が初めて単独種目として行われます。ボルダリングだけで金メダルが争われる、初めてのオリンピックです。
    スポーツクライミングがオリンピック種目になったのは、2021年に開催された東京2020大会からでした。このときは、ボルダリング・リード・スピードの3種目を一人の選手がすべて行う複合形式で実施され、女子では野中生萌選手が銀メダル、野口啓代選手が銅メダルを獲得しました。
    2024年のパリ大会では競技形式が変わり、「ボルダー&リード」と「スピード」の2種目に分かれました。男子ボルダー&リードでは安楽宙斗選手が銀メダルを獲得し、日本男子として初めてスポーツクライミングでオリンピックの表彰台に立ちました。女子ボルダー&リードでは、森秋彩選手が4位に入っています。

ボルダリングの魅力

  • ボルダリングの魅力
  • ボルダリングの楽しみ方は、人それぞれです。
    自分の体力やレベルに合わせて、マイペースに楽しむ。
    目標を決めて、トレーニングとして取り組む。
    もっと強く、もっと上手くなることを目指す。
    家族や友達、仲間と一緒に登る。
    どれも、ボルダリングの楽しみ方です。
    そして、登っている時間だけでなく、休みながらゆったり過ごしたり、仲間と話したりする時間も、ボルダリングの楽しさのひとつです。
    壁に向かっているあいだは、「どうすれば登れるのか」と、目の前の課題に自然と集中します。仕事や日常のことから少し離れて、頭を切り替えられる時間にもなります。
    ストレス解消やリフレッシュに、ボルダリングを始めてみませんか?

ボルダリングの基本ルール

  • ボルダリングの基本ルール
  • リッジラインのクライミングウォールは、高さ4mです。壁には大小さまざまなカラフルな突起物(ホールド)があり、壁の下には落下したときの衝撃を和らげるため、厚さ30cmのマットを敷いています。
    壁には「課題」と呼ばれるコースがたくさん設定されています。ホールドのそばについたテープを目印に、同じ色・形のテープがついたホールドを使って、スタートからゴールを目指します。ゴールのホールドを両手でつかめたら完登です。
    ホールドには、大きいもの、小さいもの、つかみやすいもの、指先しかかからないものなど、さまざまな形があります。どのホールドをどう持つか、足をどこに置くか、身体をどちらに向けるか。最適な動きを考えながら一手ずつ進んでいくところは、パズルやゲームにも少し似ています。
    課題には、初めての方でも挑戦しやすいものから上級者向けまで、さまざまな難易度があります。まずは易しい課題から始めて、登れたらひとつ上へ。自分のペースで少しずつステップアップできます。
    何度やっても登れなかった課題のゴールを、ついにつかめた瞬間。その達成感と爽快感も、ボルダリングの大きな魅力です。

POINT 1

登る人以外はマットに上がらない

登る人以外はマットに上がらない

登っている人がいる場合、マットの上は衝突の危険があります。ルート観察や待機、休憩はマットの外でお願いします。

POINT 2

同じ色・形のテープを登る

同じ色・形のテープを登る

壁には「課題」というコースが設定されています。同じ色、形のテープで指示されたホールドのみを使って登ります。課題の難易度はテープで色分けされています。

POINT 3

基本は両手でスタート

基本は両手でスタート

テープに「S」と書かれているのがスタートホールドです。スタートは両足(または片足)をホールドに乗せ、両手でスタートホールドをつかむのが基本です。(※例外もあります)一定レベル以上の課題は、足を置くホールドも指定されています。「足限定」とか「足限」といいます。

POINT 4

両手でつかんでゴール

両手でつかんでゴール

テープに「G」と書かれているのがゴールホールドです。ゴールは、ホールドを両手でつかみ2~3秒保持できればOKです。

POINT 5

降りるときは着地点を確認する

降りるときは着地点を確認する

ゴールは高い位置にあります。できるだけ低い位置まで降りていき、安全な場所から飛び降りましょう。飛び降りる際は着地点をしっかり見て安全を確認して降りましょう。

POINT 6

ほかのクライマーの近くを登らない

ほかのクライマーの近くを登らない

登るときは、自分が登ろうとするルートだけでなく周りのクライマーがどのルートを登っているか観察し、ルートが干渉しないよう気をつけてください。

POINT 7

裸足・靴下で登らない

裸足・靴下で登らない

登る際は必ずクライミングシューズを履いてください。レンタルシューズもご用意しています。

POINT 8

マットの上に物を置かない

マットの上に物を置かない

着地の際、着地点に物があると大変危険です。マットの外に置いてください。

ボルダリングの楽しみ方

  • ボルダリングの楽しみ方
  • ボルダリングは、自分の手と足を使って登る、とてもシンプルなスポーツです。必要な道具も少なく、初めての方でも気軽に始めることができます。
    一見すると、腕の力で身体を引き上げて登るスポーツのように見えるかもしれません。ですが、実際にやってみると、力だけではなかなか登れません。
    基本になるのは、腕で身体を引き上げることよりも、足にしっかり乗りながら身体を移動させることです。足を置く位置や身体の向き、重心の位置を少し変えるだけで、同じホールドでも驚くほど持ちやすくなることがあります。
    「どう動けば、もっと楽に登れるだろう」
    「次はどこに足を置こう」
    そんなふうに考えながら、自分なりの登り方を見つけていくところも、ボルダリングのおもしろさです。
    レベル(グレード)が上がれば力が必要になる場面も増えてきますが、それと同じくらい、バランス感覚や重心移動、身体の使い方が大切になります。ボルダリングは、身体だけでなく頭も使って楽しむスポーツです。
    また、ボルダリングでは全身を使います。壁に向かって腕を頭の上まで伸ばしたり、大きく身体をひねったり、片足に体重を乗せたりと、日常生活ではあまりしない動きをたくさん使います。
    続けていくうちに、体幹を使う感覚がわかってきたり、姿勢や身体の動かし方を意識するようになったりすることもあります。
    日常生活では、肩や背中を大きく動かす機会は意外と少ないものです。「デスクワークで身体が固まっていたので、腕を伸ばして登る動きが気持ちいい」と話す方もいます。

  • ボルダリングの楽しみ方
  • そして、ボルダリングが上達するために大切なのは、無理なく続けることです。
    1回目より2回目、2回目より3回目と回数を重ねるうちに、少しずつ身体がボルダリングの動きに慣れてきます。最初は難しく感じた動きができるようになったり、これまで登れなかった課題を登れるようになったりすることも増えていきます。
    できる動きや挑戦できる課題が少しずつ広がっていくことも、ボルダリングを続ける楽しさのひとつです。
    無理をせず、自分のペースで、ボルダリングを楽しみましょう。